コラム
シャープさん
2018年10月18日

第3回シャープさんの寸評恐れ入ります

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こんにちは。ふだんは黙々と @SHARP_JP からツイートを繰り出す会社員です。 会社でも学校でも、ある人の評価が自分の中でクンッと上がること、ありますよね。 たとえばある人が自分の仕事を手伝ってくれたとか、やさしくしている現場を目撃したとか。 中でも劇的に評価が上がるルートとして「別の人からその人の評判を聞かされる」というのがあると、私は思っています。


「あの人、実はいい人らしいよ」とか「私はあの人がいかにいい人か知っている」といった、第三者からの評判は絶大です。 その第三者が自分の友人や知人なら、よりいっそう、信用のおける評価になるでしょう。 つまり「評判」というのは、本人が直接アピールするより、迂回して人に伝わった方がパワーと信頼を獲得する。 評判は遠回りすればするほど、実は人の主観に強く作用するのかもしれません。


これはモノの評判、いわゆる「口コミ」に置き換えるとわかりやすいですよね。 「ウチの製品はこんなに性能がいいのだ」「ここがおすすめポイントだ」と、企業がお客さんへ延々と力説する広告という仕事をしていると、 お金と労力をかけた広告がどこかのだれかの、たったひとつの「推しツイート」にコロリと負けることがよくあります。 個人の実感がこもった評判は、別の人に伝わることで、企業の広告よりも力を帯びる。 今回はある人の評判が、マンガとして私へ迂回的に伝わり、評価が爆上げになった話です。


(今回の寸評)「握手」(渡部大羊 著)



多分に知ったかぶりなのは自覚の上で申し上げますが、そもそもマンガは画と文字で、物語を伝えるものですよね。 その物語は、創作に基づいた架空の話もあれば、日記のように実際にあったことの場合もある。 そして不思議なことに、実際にあったささいな出来事さえも、マンガの手にかかると、豊かな奥行きが生まれます。 いまっぽく言うと、エモくなる。


そこで「握手」の作品。マンガの中で、グッと力強く手を握り返したマンディさんは、私も存じ上げる、純度100%のいい人です。 このエピソードを読まなくても、私は彼がいい人だと知っているのですが、それでもやっぱり、この作品を読む前と後ではいい人さの奥行きが劇的に違う。 たとえすでに知っていることでも、マンガの力によって、さらに豊かに知ることができる。


私は彼がいい人だと知っているけど、彼がした握手は目にしていない。 だけどぜったいに、彼は握手を辞退しかけて、思い直し、力強く握手した。 こんなのを読まされたら、マンディさんのいい人イメージ、爆上がりじゃないか。 こんど私の話も、架空のエピソードでいいので書いてほしい。だれか書いてください。 私もいい人イメージ、爆上がりたい。


ちなみにこの握手の作品は、ほかにも二人のエピソード描かれています。どちらも読めば、たとえその人を知らなくとも、強烈にいい人評価が上がります。みなさんも読んでみて。

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